言葉の意味は「痛みの引き金となる場所」で、「痛みの発信源」となっている場所です。実は体の悪い場所と痛い場所は必ずしも一致するとは限りません。例えば、右こめかみが痛いのに悪い場所は右後頭部だったりする(上図)
これは、右後頭部がの悪さが右こめかみに痛みを放散しているから起こる現象です。この場合、右後頭部の本当に悪くなっている場所を押すと右こめかみの痛みを再現します。つまり、右後頭部にある悪さが右こめかみの痛み のトリガーポイントになります。こういうトリガーポイントを治療により処理すると強力な鎮痛を得られます。
基本的な生命活動を維持するために働いている神経です。例えば心臓を動かしたり、呼吸や消化等様々な仕事を常にしています。さらにただ単に動かすだけではなくその時と場合に応じて絶妙にコントロールしてくれています。 暑くなると汗をかいて体温の上昇を防いだり、走ると筋肉の酸素供給を増やすために呼吸数を増やし心臓の鼓動を早めたりしているのです。これを意識することなく自動でやってくれています。
この自律神経は交感神経と副交感神経という二種類の神経があり、互いに相反する作用を持っていて両者の活動で身体の微妙な調節をおこなっています。ざっくり言うと交感神経は「戦い」に副交感神経は「休息」をつかさどります。心臓の心拍数を例にとると運動する、仕事する等体の活動が増すと交感神経が心拍数を上げにかかります。また、休憩中やリラックスした時、寝る時などは副交感神経が心拍数を必要量に下げていきます。
自律神経症状
自律神経による調節がうまくいかなくなった時様々な症状が現れます。 強い痛みに襲われた時に吐き気がしたり、呼吸が早くなったり、冷や汗やドキドキしたりするのもそうです。また、慢性的に調節がうまくいかなくなっているのが自律神経失調症です。有名なのはホットフラッシュですね。この場合はホルモンバランスの変化により自律神経機能も変調をきたして起こります(ホットフラッシュ:突然、体が熱く感じて汗がたくさん出る現象)